Bluesky、新たな章の始まり
March 9, 2026
by Jay Graber
Bluesky をゼロから築き上げる、濃密で素晴らしい年月を経て、私はCEOの職を退き、最高イノベーション責任者(CIO、Chief Innovation Officer)という新しい役割へ移行することを決断しました。
2019年、私はユーザーに力を与える新世代のアプリケーション開発を可能にすることを目標に、ソーシャルメディアのためのオープンプロトコル構築に取り組み始めました。Blueskyアプリは当初、プロトコルの「リファレンスクライアント※」として始まりましたが、現在では4000万人以上のユーザーを抱える活気あるプラットフォームへと成長しました。昨年は、世界クラスのチームを育成し、ATプロトコルのエコシステムを拡大し、価値観主導のソーシャルネットワークが大規模に成長できることを証明しました。
Blueskyが成熟するにつれ、スケーリングと実行に注力する経験豊富な経営者が必要となっています。一方で私は、自分が最も得意とする「新しいものを作ること」に専念します。この移行の一環として、Automattic社の元CEOでありTrue Venturesのパートナーでもあるトニ・シュナイダーが暫定CEOとしてチームに加わり、取締役会が常任CEO探しを進めます。
トニはBlueskyのミッションを心から信じており、1年以上にわたって当社の、そして私個人のアドバイザーを務めてきました。AutomatticとTrue VenturesはいずれもBlueskyに投資をしており、よりオープンなユーザー主導のインターネットの発展を支援しています。WordPress.comを展開する Automatticは、オープンソースソフトウェアを土台に事業を築き、Webをより良く、より参加型の場にするために取り組んできました。彼はそのミッションを導くうえで重要な役割を果たしてきた人物であり、真の好奇心を持ってリーダーシップを発揮し、長期的な視点を持ち、ミッションを核にした企業を築くことの本質を深く理解している人物です。彼こそが私たちを次の章へ導くのにふさわしい人であると確信しています。
この会社を拡大させていくことは、これまでにない学びの連続でした。私はリーダーとして大きく成長し、これまでで最高のチームを結成する特権にも恵まれました。組織の成長過程で気づいたのは、情熱と強みが重なる役割に就いた時、人は最も輝けるということです。これはチームにとってだけでなく、私自身にも当てはまります。私は、新しいアイデアを探求し、ビジョンを形にし、人々の強みを引き出すことに最もエネルギーを感じます。この信念を実践するため、私自身のエネルギー源となる役割に集中する道を選びました。
分散型ソーシャルの新たな可能性に挑む一方で、経験豊富な経営者そしてリーダーとしてトニを迎え、チームを支えてもらうことにワクワクしています。これまでの成果はまだ始まりにすぎません。これからもこのチームとコミュニティと共に作り続けていけることに、心から感謝しています。
※リファレンスクライアント: 新しいプロトコルの仕様や使い方を示すために作られた見本用のクライアント(参照実装)。開発者が実装時の基準にするもの。